家の整理していたら、亡くなった義母が集めていた記念硬貨が何枚か出てきた。昔の記念硬貨でも、100円は100円の価値しかない。なにしろ、この頃は百円札があった時代で、買った時の物価水準を考えれば、いくら大事に持っていも今では損しているのが現実。
1964年の東京オリンピック時には「夢と希望」という、今では恥ずかしさすら覚えるような言葉を人々は言い合っていたのだろう。この年に、遅ればせながら農家の我が家にもようやくテレビが入ったのだから、自分もオリンピックのもつすばらしさ(豊かさ?)を実感した覚えがある。
それに対し、今年のオリンピック(新型コロナ感染でおそらく延期だろうが)には「不安と絶望」の言葉が当てはまるようだ。コロナ感染がいつ収束するかわからず、自身が感染するかもしれないという不安と終わったとしても経済危機で「失われた20年間」の再来が待っているのではないかと、見えぬものにおびえているようだ。明日が期待できた1960年代と明日が見えない21世紀ではこの感覚の差は当然か。
(上から)’64東京オリンピック、’72札幌冬季オリンピック、’85つくば万博
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