何かをやらないでおくことを、本来網をすり抜けることを意味する「スルー」という言葉で表現することが今年は流行った?ようで、「忘年会スルー」も話題になった。新聞によれば年賀状を出さない人は4割近いという。特に若い人は出さないのが普通という。理由は面倒、費用がかかるということ以前に、SNS上では知っていても住所を知らないから出そうにも出せないらしい。逆に、昭和の人間たちから見れば、互いの住所(=実在する人間かどうか)も知らない者同士でSNSでつながるというのが、理解不能なのだが。確かに、ネットですれば、一瞬で動画や音声も遅れるのだから、年末年始の挨拶もそれでするのは理にかなっているともいえるが、年寄りにはどうも「けじめ」がつかない気がする。いつでも簡単に多数とつながるというのは効率的であり、今の世は当然だろう。しかし、年1回、多少の手間暇かけて、昔からの知り合いに生存?を知らせる便りがあってもいいように思う。本当に友人・知人とのつながりを大切に思うならば、ハガキが良くてメールだ駄目だとは言えないから、説得力はないのだが。
ハガキ一枚63円で人とつながると思えば安いと言えるのではないだろうか。(もっとも63円だけのつながりなんて、実はどうでもいいつながりではないかと反論されそうだが・・)
終活ということで年賀状を整理、縮小している人も多いと聞く。自分も枚数を減らしたいと毎年思うのだが、なかなか出来ない。どうせ、暇で面倒という理由もつけられない身なので、もうしばらくは続けることになるだろう。
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