鞭打ちたくないが・・・

 亡くなった人に悪口言うのは(反論できないから)フェアではないと思うが、石原慎太郎について一言。文藝春秋に彼の遺作がでた。作品を読んでなく、テレビの紹介だけで内容に色々言うのも卑怯だが。余命3ヶ月と言われて、「私の神経は引き裂かれた」、「死は放り出したくなるような矮小なものに堕してしまった」という。「死」を自分のテーマにしていたらしいが、そんな立派な神聖化するものでなく、89歳の年齢からして死をもっと以前から身近なものとして考えてなかったのだろうか。まだまだ第一線でやる気でいたのだろうか。

 突然老化したわけではないだろう。「あきらめ=諦観」こそが老人の素晴らしさだと思うのだが。死んだ自分の父の方が余程立派だった気がする。口癖が「いつ死んでもいい」だったから。名声、偉業など何もなくても自分の死を淡々と受け入れること、これが一番な気がする。あがいても悲しいばかりだ。しかも、遺作を文藝春秋から出してほしいと言ったのも、文壇で正当に評価されなかったというルサンチマンをもった石原らしい。

永遠の安らぎ

サイトのURL avyaya nirvana はサンスクリット語で「永遠の涅槃」  自分が老いていく中で、自分が見たもの、感じたものを通じて安らかな日々を得たいと思っています。

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