コロナ感染がまた増加してきたようだ。コロナをきっかけに東京一極集中への批判や地方への移住も関心が高まっているらしい。リモートで仕事ができ、安く快適に生活できれば、移住者にとっても、移住先の地方自治体にとってもいいことなのだろう。地方再生の道筋が少し生まれたような気がしたのだが。
でも、それに文字通り水を差す災害が起きてしまった。熊本南部地域の豪雨災害で人吉市や球磨川流域はひどい有様である。昨年の千曲川氾濫もあったばかりなのに。毎年どこかで豪雨・洪水が起きている。今回もそうだが、ひとたび氾濫や地滑りが起きれば、そこで生活を再建するのは大変である。将来を考えると故郷を離れて都市部に移住せざる得ないことも多い。そうすると、結局、農村部が消滅し都市部への集中が起きてしまうのだろうか。被災地の映像を見るたびに、地方が少しずつ無くなって行くように見えて切ない。
均衡ある国土開発などということは1960年代から言われていることだが、今だ出来ていないどころか、グローバル化とIT化によってますます東京集中と地方衰退が広がった。安倍政権の好きな言葉「美しい日本」とは地方の存在があってのことだろうが、本気で地方再生をしようとしているとは思えない。リモートで各首長とコロナ会議をしているのだから、省庁移転は本気でやればできることだと思うのだが。省庁は約20くらいあるのだから、それの半分地方に移したら、ものすごい効果があると思うが、でもやらないのだろう。それが現実か。
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