1 佐渡金山が世界遺産国内推薦決定の話
何年も以前から、佐渡金山の世界遺産登録運動があり地元新潟ではようやくという感じ。安倍ら保守派もしゃしゃり出てきて、「今後は歴史戦だ」などと勇ましいことを言ってるが。佐渡金山が世界史的に見てそれほど価値があるものなのか、素人には不明である。世界史的には金融ネットワークの重要性は銀貨であり、だから石見銀山は価値あると思うが、金貨(金山)はどうなのだろう?(保守派の人たちは学術価値を本当に理解しているのか?)
でもそれ以上に、何か冷ややかに見てしまうのは、簡単に言ってしまえば、世界遺産になれば、観光客が増えて儲かるだろうという浅ましさが見えるからだ。歴史的価値を建前で掲げても本音は佐渡の活性化の切り札だ、というまさに「金脈」に考えていることだ。推進している首長たちはそれが仕事なのだろうが、一般県民からみれば、それでどうなるの?という感じである。登録直後はそれなりに観光客が集まるだろうが、外国人インバウンドを期待するのは無理だろうし、他の登録地の現在の窮状は知っているのだろうか。富岡製糸場や石見銀山も今は閑古鳥が鳴いているらしいし、維持するための資金もかなりと聞く。登録ですべて良くなるなど夢物語では?
2 北京冬季オリンピック
開催をめぐって、欧米とつばぜりあいもあったが、中国習近平「皇帝」とIOCバッハ「守銭奴」が手を組めば、中止は初めからありえなかった。始まってしまえば、選手たちの活躍に感動もするし一緒に残念がるのは当然か。一流の人たちの競技は単純に見ていて面白いのは確かである。よく言われるが選手には罪はない。しかし、関与する政治家の思惑や利権、選手を利用しようとする大人の姿も一方で見え隠れする。オリンピックがナチスの時代と同じく国家の威信をかけたイベントであることは変わらないし、その時以上に利権が絡むビジネスになっていることも、今では周知の事実である。雪の降らない中国で冬季オリンピックすること自体がその証拠だ。それなのに札幌が懲りずに立候補するという。住民の意識も財政も50年前とは時代が違うと思うのだが。
人間がジャッジする種目(ハーフパイプやフィギュアスケート、エア系の種目)で判定を巡り問題も起きた。そのうちAIなどでビデオ判定する時代がくるだろう。独創性は点数化することができないから独創性なのだろうから、単純にタイム、距離を競う昔ながらの競技だけでもいい気がする。
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